こんにちは、優子です。
このメルマガの当番が私に廻ってくるのは、約1ヶ月に1度。
コロナ禍の発生以降、取り巻く状況の変化は目まぐるしいほど。そういえば、このメルマガの原稿を書こうとするタイミングでコロナ状況に関する「節目」がやって来ています。
先月、原稿を書いていた当日に、東京を含む首都圏と北海道の緊急事態宣言が解除。それをもって、全国的に緊急事態宣言が解かれたことになりました。
あれから約1ヶ月。今号を書いている数日前、今度は「県境をまたぐ移動制限を全国で解除」との発表。
完全に元通りは望めないのでしょうが、いくつかの「節目」を経て、少しずつ「日常」を取り戻せたらいいですね。
コロナがあぶり出した日本の真の姿
コロナ禍において、日本という国や日本人の特質を目の当たりにすることが次々とありました。
いちばん顕著だったのが、日本のIT化の遅れ。日本人は優秀で、あらゆる先進技術開発の一端を担っていると思い込んでいたのは私だけではないはずです。でも、そうじゃないってことが、よくわかりました。
優秀だったり、最先端だったりするのは、極々わずかな一部だけのことなんだなって。特に政治や行政の中枢がダメダメなんだってことが、しっかりあぶり出されました。有事のときこそ役に立つはずのITがまるで機能せず、手書きと人海戦術に頼るしかない。
だから、「スピード重視」とは口先だけで、全てにおいて遅いにも遅い。
世界諸国からは、「日本人はFAX大好きだね」なんて嘲笑されてしまったけれど、FAXどころか、切手貼ってポストに投函する郵送に頼らざるを得ない。
これが今の日本の現実です。
遅過ぎる支援対策の狭間で失業者や廃業店が続出しています。私の周囲でも、たくさんの人が職を失って、今日のお金にも困っています。この地方都市で、老舗であることだけを誇りに細々とやってきた小売店なんてひとたまりもありません。
ここ数ヶ月、「急きょオンライン化したいから簡易サイトを作ってほしい」という依頼が、私のもとにも何件かありました。
その全てが地元密着の飲食店さん。テイクアウトやデリバリーを始めることで、急場をしのごうというわけです。
リモートワークを導入する中小企業も一気に増えました。政治や行政の中枢を頼っていては間に合わないから、自分たちでどんどんオンライン化にシフトするのは正解だと思います。
現実を日常として受け容れる人たち
日本人は、根本的に真面目です。
だから、たとえいきなりであっても、やれと言われたことにわりとすぐ順応できるもの。
自粛しかり。
ステイホームしかり。
テイクアウトやデリバリーしかり。
オンライン導入、リモートワークと全てを受容して来ました。
ついこの前までは、思いもよらなかった非日常の環境でも、やがてそれを日常として受け入れていく。
こういう柔軟で従順な特性は、日本人の良いところなんだと思います。
マスク着用の常態化や手洗いの徹底なども、真面目さに加えて清潔好きの日本人には、そんなに難しいことじゃありません。
新しいことを受け容れない人たち
その反面、新しいことを受け入れない頑固さを持つ人が多いのも日本人の悪い特性。特に高齢者がそうです。
オンライン向けのHP作成や、SNSを利用した広報活動を提案しても、聞く耳さえ持たない人もいます。
「もう、店をたたむしかない」
「今さら、新しいことはムリ」
確かに、そうかも知れない。もうダメかも知れない。
でも、新しいことを試して見る価値だって、あるかも知れない。
そんな風に考えられた人だけが、生き残る可能性が高いのだろうなと考えさせられる日々です。
IT=悪
とばかりに断固拒否する高齢者の方に、
オンライン化を提案したり、上手にIT機器の操作ガイドをしてあげられる。そんなスキルも、これからは求められるのではないでしょうか。
新しい知識やスキルを持つ人と、伝統の味や技法を持つ人。そのふたつが、相互に作用しあって行けたらいいですね。
それこそが、日本人の良い意味での特性の発揮どころという気がします。
ステイホームでわが家の変化
さて、わが家もステイホームの期間中に様々な変化がありました。
料理なんて、全く興味がなかった夫が、たびたびキッチンに立つようになったのも変化のひとつ。
意外にも上手だった!
味のセンスも私よりいいかも。(悔しいけど)
ただ、ただ、見たこともない不思議なキッチングッズが一気に増えました。何とかマッシャーとか、電動何とかとか。どれも高そう。
それでなくても食費が増加気味のここ数ヶ月なのに、「家計に食い込む謎の出費が多すぎ!」
と、声高に言うと機嫌が悪くなるので、ここだけで発散させてもらいます。
私の変化はといえば、ちょっとだけテレビからラジオにシフト。声だけで受け取る情報って、想像力が活性化するので、すごくいいかも。
ストップしていた新クールのドラマがぼちぼちスタートする気配なので、またテレビ重視に戻るかも知れませんが、しばらくは耳で楽しむ時間に浸ろうと思っています。
では、また(^_^)/~